“天岩戸(あまのいわと)”日本の神話の絵本②お日様のかくれんぼう~「あまのいわと」の絵本
“天岩戸(あまのいわと)”とは・・・
日本の最高神であり皇室にも繋がる太陽の神様、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が主人公となった古事記や日本書紀で有名な八百万の神様達のお話しです。
※前回のお話はこちらから
iiehon.hatenablog.com
~あらすじ~
天照大御神(アマテラスオオミカミ)の弟、荒ぶる神様である須佐之男命(スサノオノミコト)が姉のいる天の国にやってきてやりたい放題荒れ放題に乱暴を働き続けます。
最初は弟を庇っていた姉の天照大御神も乱暴がエスカレートした弟が馬の皮を逆剥きにして機織り小屋へその馬を放り投げたその時、馬が落ちてきた衝撃で機織り女に機織機が運悪く当たってしまい、ついには亡くなってしまいます。
この一件により姉は弟を庇いきれなくなるどころかショックで天の岩戸(あまのいわと)という洞窟に引きこもって身を隠すと岩戸を閉じ、そこから一切出て来なくなってしまいました。
太陽の神様である天照大御神がいなくなったので、さぁ大変です!
世は真っ暗闇に包まれ、昼なのか夜なのかも区別がつかず、次第に世は荒れていきます。
そこで、、、
このままではいけない、何とかせねば!と、
八百万の神々達は立ち上がり、会議を開きました。
そして、、、
知恵の神様である思金の神(オモイカネノカミ)の提案にそって作戦を立て、実行することにしました。
まず、暗闇の中でもよく鳴くにわとりを天照大御神の引きこもっている天の岩戸の前に集めて鳴かせます。
それから、かじやの神様に矛(ほこ)をつくらせ、鏡の神様には鏡をつくらせ、玉造りの神様には玉飾りをつくらせました。
さらに、根こそぎにした榊の木を用意して玉飾りや鏡を枝に結び、布で飾り立てます。
次に、力持ちの神様である天の手力男の神(アメノタヂカラオノカミ)が岩戸の前でいつでも動けるようにスタンバイします。
まもなく芸の神様である天の宇受売の命(アメノウズメノミコト)が岩戸の前に用意した舞台でにわとりの声に合わせて舞を舞い始めました。興が次第に盛り上がり始めると、天の宇受売の命は服を脱ぎ捨てて踊り狂います。
それを見た八百万の神々は、もう大爆笑です。。。
手をたたいたり、膝をたたいたりして大盛り上がりです!!
すると、、、
岩戸の中からその騒ぎを聞いて気になってしょうがなくなった天照大御神は、
そーっと岩戸の隙間を開けて覗こうとします。
神様達は、その瞬間を狙って逃しませんでした!!
すかさず天の宇受売の命は、こう言います。
「あなたさまより、もっと尊い神がおりますので我々は喜んでいる所です。」
すぐさま天照大御神の前に用意してあった鏡を突き出します。
そこには、世にも神々しい神の姿がありました。
それが自分の姿とも知らず、もっとよく見ようと身を乗り出します。
この瞬間を待ってました!!
手力男の神が天照大御神の手を取って岩戸の外へ引き出します。
それと同時に別の神様が後ろに回ってしめ縄を張り、二度と元へと戻れなくしました。
こうして、世の中は再び日の光を取り戻す事が出来ました。
と、いうお話しです。
大昔の大昔のお話ですが、昔から今も天岩戸神社(宮崎県)が存在していたり、手力男の神が天の岩戸の戸を飛ばしたと伝えられている名前の通り戸隠神社(長野県)も実際に今も存在しますし、その他にも日本各地に今も大切に受け継がれている場所が沢山残されていたり、日本は世界一古い国のため、まだまだ不明(謎)なものも多いそうです。ロマンがありますね…。
地元の神社やお宮の神様についても日本の神話の絵本を読んだことがきっかけでより深く知ることも出来ますし、もっと身近に感じられると思います。
神話とは言え、神話を知れば知るほど神代から今まで地続きで繋がっているのね~。と、つくづく感じる今日この頃です。。。
我が家にあるオススメの
~天岩戸(あまのいわと)~絵本を紹介します。
あまのいわと 日本の神話 第二巻
赤羽 末吉 絵/船崎 克彦 文/あかね書房
“あまのいわと”に関して我が家にあるのはこちらの絵本のみです。と、言うのも日本の神話の絵本は種類が少ない上に数もなかなか売っておらず、“あまのいわと”に関して手に入れたのはこちらのみです。書店にはなかったのでネットで買いました。
こちらは赤羽末吉による本格的な絵が素晴らしく、とっても躍動感があり、見ていてワクワクします。船崎克彦による文章は無駄のない美しく綺麗な日本語使いで内容も、こちらの絵本では何故、須佐之男命(スサノオノミコト)が姉のいる高天原へやってきたのかについても丁寧に書かれています。
日本の神話 全6巻セット
我が家では、こちらの日本の神話の絵本のシリーズ全6巻を揃えております。1~6巻までは全て順に続きになっておりますので、出来たらシリーズで読み進めて頂くと話が途切れることなく、お子様にも分かり易く伝わると思います。
是非、お子さんと一緒に日本の神話の絵本を読み親しんで日本の神様をもっと身近に感じてみて下さい。そして、日本の皇室のことを深く知るきっかけにもなれば幸いです。
良い絵本と子育て
いいえほん より