良い絵本と子育て

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“日本のはじまり”日本の神話の絵本①「にほんたんじょう」と「くにのはじまり」の絵本


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日本っていつから日本なの?

どうやって日本が出来たの?

 

・・・このシンプルな問いにどれだけ答えられますか?

よく分からないし、子供相手だからと思って適当に濁して終わったりしていませんか?

 

突き詰めるとお子さんのアイデンティティーにも関わる大切で壮大なこの問いに対して、適当に答えてしまっていては勿体ないですよね。かと言って、何でもかんでも教えてしまうのも身になるのかどうなのか?と、疑問に思い迷ってしまう事もあるかと思います。それを解決する為にはやっぱり“日本の神話”の絵本を読み聞かせてあげるのをきっかけにしてしまうのが1番手っ取り早いですし、押し付けがましくなく、楽しく親しみつつ想像力も一緒に育む事が出来ると思うんです。(是非、お母さんにも絵本の元となる古事記をサラッとでも大丈夫なので一通り読んで頂けるとより一層深く入り込めるのでおすすめです。)

お子さんが自分の生まれた日本に関心を向けられるのはごくごく自然なことでもあるし、関心の向いた頃に日本の神話の絵本を読み聞かせてあげても良いと思います。そんなタイミングがあれば勿論それはそれで構いませんが、絵本にはこうしなきゃならない!って言う決まりは特にないので幼くて言葉や文章の意味が分からない頃からであっても絵を見るだけでも脳の片隅のどこかに残ってくれていると思うし、幼いながらも本物の絵に触れておく事も感受性を高める上でも重要で大切な事だと思います。なので、絵本に関しては早すぎるに越したことはないと思っています。お子さんそれぞれのタイミングもまた違いますし、その時に一旦興味がなかっとしても暫くするとまた急に興味がわいてくる事だってざらにありますから、まずは一旦読み聞かせてあげて反応をみてみましょう。

感受性の強い小さな頃から神話の絵本に親しんでおくと自然に対する気持ちや、日本の神様に対する気持ちももっともっと身近に感じられると思いますし、何よりも神話から今現在も脈々と続いている皇室に対しての理解もより一層深まる事でしょう。そして自分が生まれた国の事をよく知っていると言うのは我が国に対しても、日本の文化に対しても、そして自分に対してだって誇りを持てる事に繋がってくると思います。

それに最近よく言われる自己肯定感を高める上でも有効なのではないでしょうか。

 

しかし、、、

 

ここは日本なのに、、、

 

残念ながら最近の書店には、日本の神話の絵本はほとんどと言っていいくらい置かれておりません。。。

そもそも出版されている本自体も少ないです。なぜ、こんなに日本の子供のアイデンティティーにとってとっても大切なはずの絵本なはずなのに出回っていないのか?に、ついては諸説ある様ですが、おそらく、規制があるのでしょう。(ここでの私からの詳細な言及はいったん控えさせて頂きたいと思います。)もし店頭や図書館で見かけたとしたらラッキーだと思ってとりあえずチェックして見て下さい。

私は、現在30代後半なのですが、子供の頃に日本の昔話は読んで貰った記憶はあるのですが日本の神話の絵本を読んでもらった記憶は一切ありませんでした。なので、古事記についても勿論よく知らないまま大人になりました。大人になって古事記に出会い、そこで改めて日本の神話の大切さに気づかされました。

いつの頃からか日本の神話の絵本が読まれなくなったのかは詳細は定かではないですが、今の40代前半以降のお母さん方が子供の頃にはもう既に読まれていなかったのではないか?と、憶測します。

お母さんが知らなければ当然子供に読んであげる機会も減ってしまいますし、店頭や図書館になければ当然知る余地もない訳で、読まれることは自然となくなってしまうのも無理ないです。しかし、“日本の神話”の絵本だけはやっぱりどう考えたって子供にとってどうしても外せない絵本なんです。

日本の神話の絵本は神様の話ではあるものの、外国の神様のように決して完璧なわけではなく、どこか人間臭いところが魅力的であったり、知れば知るほど日本の神様を身近に感じられ親しみやすく、しかも面白いです。人間臭い神様な故に人としてどうあるべきなのか、男と女の在り方について、困難の乗り越え方など人が生きていく上で必要不可欠な知恵やヒントが随所に沢山あり、大人も子供も学べることが非常に多いのが特徴です。

 

【温故知新】故きを温ねて新しきを知る

昔のことをたずね求めて、そこから新しい知見を導くこと。

 

まさしくこの言葉がしっくりくるのが日本の神話(古事記)です。

昔話にも言える事ですが、昔話よりも更に古い話しなのが神話であり、神話を知ると昔話のことをもより深く知れることにも繋がってきます。

 

そんな訳で、お母さんが“日本の神話”の大切さに気づき、積極的に日本の神話の絵本を読み聞かせてあげることがこれからの未来を担い、生きていく子供にとってどうしても必要になってきます。

 

是非、“日本の神話”の絵本を日本の将来を担うお子さんへの必要な投資だと思って読み聞かせてあげましょう。

 

そこで、、、

 

我が家にある日本のはじまりについての“日本の神話”絵本2つをご紹介します。

 

今回の絵本2冊について、、、

 

古事記の冒頭の部分である日本の神様について、そして今我々が住んで暮らしている日本列島がどのように生まれたかについての話が丁寧に綴られています。皇室にも繋がる日本の最高神天照大御神(アマテラスオオミカミ)」が生まれる重要な話の場面も載っていることにも注目してみて下さい。

 

 

★にほんたんじょう 復刊・日本の名作絵本(全10巻)

岸田 衿子・文 渡辺 学・絵 岩崎書店

こちらは、1967年の復刊版です。現在品薄状態です。

この手の絵本は元々少なく、希少性が高いです。我が家ではネットで探し続け、たまたま1冊だけあったので入荷する事ができました。そのため非常に手に入りずらいかもしれませんが探せばもしかしたらどこかで出会える可能性も無きにしもあらずです…。

古事記に素直に則った文の構成で、絵も本格的で素晴らしいです。

 

 

★くにのはじまり 日本の神話 第一巻

赤羽 末吉・絵 船崎 克彦・文 あかね書房

神話の世界観に此程までにしっくりくる絵は流石、昔話の絵本の絵も数多く手掛けられた赤羽末吉の凄さです。

日本的な右開きで縦書きの文章のバランスも良く、全体的にうまくまとまっています。ただし、伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)の結婚式での蛭子(ヒルコ)の下りが抜けて落ちているので、そこだけ親が補足してあげる必要があります。

※こちらは、同シリーズもあります。

日本の神話 全6巻 あかね書房

 

その他

 

★「日本誕生」DVD 東宝

ほとんどヤマトタケルがメインの話にはなっていますが、伊邪那岐(イザナギ)が生んだ須佐之男(スサノオ)による八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治のカットも入っており、うちの子達は八岐大蛇退治のシーンに大興奮でした。最後、ヤマトタケルが白鳥になるシーンも印象的だった様です。

 

 

まとめ

ここまでの話をざっくりと簡単にまとめてみました。

  • 日本の神話の絵本を通してより深く知って母国を誇りに思えるきっかけになるということ。

  • 日本の神様の人間臭さから学べる生きていく上での叡智が得られるということ。

  • 親子で共有できる面白さがあるということ。

 

是非、絵本の読み聞かせを通して

“日本の神話の絵本”に親しみつつ親子で楽しみましょう。

 


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(雑談おまけ)いざなぎといざなみが雨の浮橋で鉾を2人でかき混ぜるシーンは、世界初の共同作業だそうです。よく結婚式でのケーキカットを初めての夫婦の共同作業とか言いますよね♪

 

 

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