“かぐやひめ”女の子がいるなら儚くも美しいかぐや姫の世界を
お姫様と言ったら?と、聞くと今の大体の子供達は鼠で有名な某人気キャラクターのプリンセスを最近ではあげることが多い様ですね。確かに子供用の商品には大体、某有名キャラクターが売られていますし、街のあちらこちらで見掛けることが実際に多い様に思います。巨大組織ですから映画や宣伝力の強さ、その影響力は計り知れません。一見煌びやかに見える外国のプリンセスが最近では流行っている様ですが、やはり日本に生まれたからには日本のお姫様の魅力も身近な女の手本であるお母さんから子供に是非とも伝えてほしいんです。
かぐや姫の魅力
-
美しすぎる!
-
賢くていい女!
-
愛され力の高さ!
-
美しすぎる!
古典で有名な「竹取物語り」から引用された絵本が“かぐやひめ”であり、実は、作者不明らしいんです。竹取物語はかなり古いものなので、この時代の作者不明はよくあることらしいのですが当時の文化の高さが絵本からも伺えます。この作者不明による“かぐやひめ”の世界観がとにもかくにも儚く、息をのむほど美しい!と、言ったらなんの。文も構成も本当に素晴らしく良く出来ており、いまの時代に本気(中身を改悪せず)で映画化でもしたら“かぐやひめ”に憧れを持つ女の子が急増すること間違いないはずです。
最近では、歌舞伎役者の海老蔵さんの長女である麗朱ちゃんが歌舞伎公演で“かぐやひめ”役を見事に演じられていましたね。残念ながら素敵なお母様を亡くされ、まだ甘えたい歳なのに幼いながらも真っ直ぐさと美しい姿で演じてる姿をみて(YouTubeで拝見致しました。)胸を打たれたのを今でも覚えています。きっと、将来はお母様のように清く美しい素敵な女性に育ってくれることでしょう。
そして忘れてはならないのが美しい“かぐやひめ”の絵本を通してかぐや姫の着物姿に魅力を感じ、自然と着物に憧れを持つことが出来ること。(※美しい“かぐやひめ”の絵本選びがとっても重要になってきます。)最近では晴れの日以外めったに着ることのなくなった着物ですが実は、絵本の影響か、うちの娘は2人ともドレスよりも断然着物派なんです。我が家にはこれと言って特に代々受け継いでいるような着物もないですし、着物に触れる機会も少なく七五三の時に着物をレンタルした事がある程度なのですが、大人になったら結婚式で綺麗な着物を着たいの!と、今からはりきっているほど着物に対する憧れがとっても強く、大好きなようです。それに、お姫様と言ったら?と、聞くと“かぐやひめ”や、“はちかつぎ姫”と、まずは日本のお姫様の名前を挙げます。親としては内心嬉しく思います。もちろん、西洋のドレスもゴージャスでそれはそれで素敵だとは思いますが、やっぱり、日本人を1番美しく魅せてくれるのは日本に昔からある着物であることは間違いないです。
今の季節でしたら浴衣なんかもいいですね。最近ではお祭りでしか着ることがなくなった浴衣ではありますが、この時季ですと近くのショッピングモールなんかにも並んでいますし、今はネットでも手に入る時代です。着物より安価で手軽に手に入れることが出来ますし、色も素材も柄も多様にあるのでお気に入りの浴衣を選んでお祭り以外でももっと気軽に着たいな~と、思っています。今年は新型コロナウイルスの影響で残念ながら地域のお祭りも相次いで中止に追いやられてはいますが家族で浴衣を着て家の中で手作り『お祭りごっこ』なんかしても楽しく素敵なひとときを過ごせそうですね。
2.賢くていい女!
かぐや姫は、光り輝くその隠しきれない美貌で男達をあっという間に虜にします。しかし、ガードが固いのなんの!男達にいくらチヤホヤされても全くなびきません!きっぱり男達に諦めさせるためなのか、試してるのか、次々と無理難題を出します。(ここは諸説ある様です。)そして、ぼろが出る、ぼろが出る……。流石!!としか言い様がありません。一見最初は優しく、甘い言葉をかけてくる悪い男達に騙されない知恵がここには詰まっています。
いくら外見だけ綺麗に見えるよう取り繕っていても駄目なんです。ちょっとやそっとチヤホヤされてモテていると勘違いし、浮かれる様な軽い女じゃ軽い男しか寄ってこないのは明白です。簡単にすぐ付き合うから簡単にすぐ別れてしまったり、結婚してもすぐ離婚してしまったり、お互い中身がないが故に不幸になります。そうならないためにも今から子供をかぐやひめの様に聡明で賢い本物の女性に育てましょう。本物の女には本物の男が相応しく、結婚してからもきっと上手くいくはずです。まずは厳選した良い“かぐやひめ”の絵本を手に取って頂き、子供の感受性の鋭い今のうちに読み聞かせを親子で楽しみつつ、今のうちから子供に賢くていい女のイメージをつけさせてあげましょう。
3.愛され力!
あれほどガードの堅かったかぐや姫も、最後に帝(本物の男)との出逢いによって心は揺れます。しかし、月に帰らなければならないので毎晩月を見ては涙をする。その涙は帝と一緒になりたくて帰りたくなくて泣いているのか?様々な諸説はあります。(よかったら絵本の元となった古典の竹取物語を読んでみることもおすすめします。)
いよいよ十五夜の夜、帝が何千もの兵を連ねて命がけでかぐや姫を守りにくる!これこそ本物の愛され力!に他ならないと思います。高貴な身分の帝に自分の命をかけてまで守りたいと思われるかぐや姫は同じく高貴で誇り高い本物の女性であることは間違いないでしょう。
そして、忘れてはならない重要な登場人物が物語の始めに登場する『竹取の翁』の優しいおじいさん。それに優しいおばあさん。子供のいなかったおじいさんとおばあさんはかぐや姫を愛で慈しみ、出会った最初から最後までかぐや姫を本当にそれはそれは大切に育て上げました。
ここにも自分達が歳を取ったときにあるべき姿のヒントがよく写し出されています。絵本には先人達の知恵が見事に詰まっており、改めて凄いな~と、尊敬させられます。大昔から今に伝わって残され続けているのは意味があって、先人達が私達に大切なことを昔話を通して教えてくれているのではないのかな?と、有り難く感じる次第です。
かぐやひめは、富士山伝説などまだまだ謎が多く残っておりロマンがあります。
もし、お子さんが小学生くらいであれば例えば「かぐや姫は、なぜ月から地へやって来たのか?」についてなど、親子で“かぐやひめ”について深く考えて物思いにふけってみたり、一緒に調べてみたりなんかするのも面白そうですね。
我が家に実際にあるおすすめの“かぐやひめ”の絵本2つを、御紹介します。
★復刊・日本の名作絵本2
「かぐやひめ」岩崎書店
円地 文子・文 秋野 不矩・絵
なんと言っても、女流の日本画家に与えられる最高の賞、上村松園賞を受賞された秋野不矩による本格的で品格のある絵がとても美しく、それによく再現されており、本当に見事で素晴らしいんです。円地文子による文は、それはそれはとても丁寧に綴られており、5人公子のエピソードは何とも巧みで面白みがあります。文も絵も良質な本物の絵本です。
★日本昔ばなしアニメ絵本4
「かぐやひめ」長岡書店
文/柳川 茂 脚色・構成/水端 せり 中島ゆう子/絵
小さな子でも分かりやすい文と、アニメ調過ぎない絵がおすすめです。
(最近、下の子が1人でよく読んでます♪)
他におすすめの“かぐやひめ”の絵本をご紹介します。
★新・講談社の絵本 「かぐや姫」
織田 観潮・絵(講談社)
こちらは、復刊の新・講談社の絵本シリーズの第1巻です。もう刊行していないので、なかなか手に入りにくく、我が家でも欲しかったのですが残念ながら手に入りませんでした。
織田観潮による絵が本当に息をのむほど美しく、芸術作品!です。絵本で一番大事なのはやはり絵だと思うのでまさに、本物の絵本と言って良いと思います。
こちら下記に商品リンクを張ってはありますが、品切れのことが多く、タイミング良く僅かに残っているものでも手に入れられれば非常にラッキー!だと思いますので、良かったら検索してみて下さい。
改めて是非、絵本の読み聞かせを通して
親子で“かぐやひめ”の世界を味わってみて下さい。
日本ブログ村に参加中です。
応援、宜しくお願いします(^人^)